医学のプロになるためには

医者になるためには、医師の国家資格に合格することが必要であることは先に説明しました。国家資格の合格率は90%を超えますが、受験するためには、医学部もしくは医大を卒業しなければなりません。では国家資格に合格すればすぐに医者として働くことが出来るかと言うと、そうではありません。日本では2004年から、卒後臨床研修(卒後研修)を受けることが義務付けられました。いわゆる「研修医」として、2年間病院で勤務することになっています。この2年間の間に自分の将来専門としたい診療科を決定することになります。

医者として働くためには、「病院で医師として勤務する」場合と「病院を開業する」場合があり、一般的には開業医の方が月収は高いと言われています。病院で勤務する場合でも年収は1000万円を超えるという数字が出ており、どちらにしても一般的なサラリーマンに比べると医者の収入は多いと言えます。

医者として働くために大切なことは、いかに患者さんのことを考えて接することが出来るかということになります。患者さんが病院を選ぶ条件の順位として、「立地条件」や、「その時になった病気やケガに対応した診療科があるかどうか」は当然ながら、「医者の対応」が上位に位置付けられています。患者さんを思いやる気持ちに欠け、患者さんの話をきちんと聞いてくれない医者は、いくら医学の知識が豊富であっても、患者さんからの信頼は得られません。本当の意味で医学のプロになるためには、「研修医」としての2年間で、医学の知識だけでなく、コミュニケーション能力を向上させていく意識も持つ必要があると言えます。